私たちは、お子様一人ひとりに寄り添って、音楽を好きになってもらえるような支援を目指しています。支援の際ピアノに触ろうとしない子に、無理に椅子に座らせることや、楽器に触らせることはありません。お子様と保護者様の意見をよく聞き、じっくりと話し合いながらそれぞれの特性にあったプログラムを考え、その日のお子様の様子を観察しながらさまざまなアプローチを提示していきます。
例えば、教材として絵カードを用いて「音(耳)」と「絵カード(目)」の両面から楽曲をイメージすることや、支援の中で4技能(書く・読む・話す・聞く(聴く))をまんべんなく取り入れ、音楽を多角的に学習することを心がけています。
また「心のケア」という観点からも療育を行いたいと考えており、支援の中で生のピアノ演奏を通した心のケア、マインドフルネス療育を取り入れています。
こうした支援の中で、「集中力」や「乗り越える力」を身に着けることや、様々な「できた」を通して達成感を得ることを通じて、自己肯定感の向上に繋がることを目指します。また、音楽の美しさや良さを味わい一緒に共感しあう情操教育により、豊かな心を育てます。
そして何より「音楽を好きに」なってもらいたい。その思いで支援を行っています。
ピアノ演奏は、指を常に動かすため微細運動(手指を使用する細かな運動)の向上が期待できます。また、手と足を同時に動かすため、協調運動(※複数の体の部位を同時に動かす)のトレーニングにもなります。
脳科学的にもピアノの効果は証明されており、ピアノを演奏する活動が聴覚での刺激をはじめ眼球運動・両側統合などの発達にも繋がります。
このようなピアノが持つ療育的な効果を最大限引き出せるよう、支援にあたっています。